草屋根のある暮らし

 

 

草屋根とは

大瀧建築の草屋根は、木造住宅で傾斜のついた屋根に芝生を貼ります。
草屋根は芝生と土で屋根が覆われるため、夏は屋根に直接日差しが当たらないことで室内空間の温度上昇をやわらげたり、 冬は冷たい外気が直接屋根に触れないことで室内空間に冷気を伝えにくくする効果があります。
平屋建てや屋根裏部屋利用の場合などは、とくに効果的です。 夏場の屋根の照り返しがなく快適で、水やりも潅水装置を利用しているので屋根に上がらずに散水することもできます。
もちろん、屋根に上って景色を眺めながら、手撒きで水やりするのが一番楽しいです。

 

草屋根のある暮らしを楽しむ

草屋根には温熱効果が期待できますが、それよりも、おうち時間を楽しみたいというお客様からのお問い合わせが多く、 屋根の上に寝転がってお酒を楽しんだり、屋根の上という非日常を日常的に味わえることが草屋根の醍醐味です。
草屋根には普通のお庭にある芝と同じものを敷いており、季節の草花を植えて楽しんだり、土壌には10センチほど厚みがあるので、 家庭菜園を楽しまれている方もいらっしゃいます。
また、狭小地の物件で庭が欲しくてもスペースが無いといった場合でも、屋根の上を庭として活用することができます。

 

自然や街並みとつながる

緑を増やすことは環境にも良いですし、子供たちが身近にある自然に触れたり四季の変化を観察したり、 それらを屋根の上で体験するという楽しみを感じることで、公園にいかなくても飽きずに楽しんでもらえるお家になると思います。 見た目のインパクトから、地域の方との会話や交流が生まれるお家でもあります。
住まい手が楽しむだけでなく、浜松の街並みに縁を増やし、ヒートアイランド現象などの環境問題への意識を高めるきっかけにもなることを期待します。

 

草屋根の実験データ

年を追うごとに、夏場の最高外気温度が更新されているいま、屋根面を緑化する草屋根の効果は、実験データにも現れています。
水分を含んだ草屋根は、水分が蒸発するときに熱を一緒に逃がしてくれます。これにより、屋根に蓄熱されることなく、 室内温度に影響を与えにくいということが数値から読み取れます。

サーモグラフィーカメラによる実測データ
(サーモグラフィー画像)
資料提供
大阪府立大学大学院 生命環境科学研究科 山田宏之 教授
御影草屋根の家 神戸市東灘区御影 一級建築士事務所 YURI DESIGN 前田由利さん

 

SDGs(エスディジーズ)の取り組みとして

草屋根は、SDGs(国連サミットで採択された持続可能な開発目標)の取り組みでもあります。 クリーンなエネルギー、住み続けられるまちづくり、気候変動への対策、陸上生態系の保護といった目標に向かうための具体的な一歩です。 私たちの浜松市は、SDGs 未来都市に選定されている町です。 持続可能な未来都市に向かう家づくりを具体的に考え、取り組んでいきます。