天竜材・無垢材の魅力
大瀧建築の家は、構造部分にあたる柱、梁、土台には、
十分に乾燥させた無垢の木材を適材適所で使っています。
世界最古の木造建築「法隆寺」が物語るように、
無垢材は日本の気候風土に適した最良の構造材です。
大工の技術と木遣いの知恵を家づくりに込めます。
日本三大人口美林・天竜材の特長
天竜の森は約10 万ヘクタール。 江戸時代に植林が始まり、天竜川の治水事業としても積極的に取り組まれ、 日本三大人口美林とうたわれます。この森で育成されているのは、天竜杉と天竜檜。 南アルプスと天竜川によってつくられた急峻な山林地帯でありながら、 温暖で雨量にも恵まれ、雪もほとんど降らないため根曲も少なくクセの少ない真っ直ぐな木に成長します。
材質は、年輪のつまった美しい木目と優しい肌触りで、 水分やシロアリに強い良質な赤身がはっているのが特長です。 木の強さを表す弾性係数(ヤング係数)が高いことも特長で、数字が大きいほど強度に優れます。
風合いを深め愛着が増す経年変化の魅力
工業製品は新品のときが最高の状態で時間とともに老朽化していきますが、 無垢の木は時間を経て風合いを深め、人が触れ手入れをすることでツヤが増し愛着がわいてきます。日のの当たり方やお手入れの仕方により差はありますが、杉も檜も経年変化によって色合いが深まります。 最初は白木といわれるように淡い色調だったものが、黄味を増し、ツヤのある深い飴色になります。 外壁の雨風にさらされるところは、最終的には色味が褪せて銀灰色になります。 この円熟の表情が「古色」で、古色蒼然というのは古びて良くないということではなく、 古美(ふるび)た美しさだと理解したいものです。工業素材では得られない古美の良さが育まれていく家。 無垢材を使った家は、住めば住むほど美しくなっていく家です。
愛車を磨くように家もときどき磨いてあげる
天竜材は針葉樹です。針葉樹のフローリングは広葉樹にくらべて柔らかみがあり、 板の表面と足の裏のあいだに空気の層があり温かみを感じるのが特長です。 その分、傷やへこみもつきやすいのですが、それも木の味です。 あまり気にせず、補修したい場合は濡れフキンを敷いてアイロンを当てると凹みは戻ります。 傷はサンドペーパーで磨いて直すこともできます。ふだんの手入れは掃除機と乾いた雑巾で拭く程度で十分です。 水や飲み物をこぼした場合は、シミにならないようすぐに拭き取ってください。 木がかさついてきたと感じたら、ワックスをすり込んでください。ワックスは木を保護するとともに、 水分を弾くのでシミや汚れを防ぐ効果があります。 半年から1 年に1 回程度、愛車を磨くような気持ちでお手入れしてみてください。